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はじめに

このブログでは妄想がオーバーロードして出来たガンダムssを上げていきたいと思います。


オリ主、ハーレム、ご都合主義、キャラ崩壊、原作乖離、等の要素が多大に含まれますのでそう言った事が嫌いな方はブラウザバック推奨。


怖いもの見たさ、あるいは作者の同士の方は良ければ見ていってください。

先に言っておきますが文才はありません。


感想、コメント頂けると作者の執筆速度が上昇します。

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テーマ : 雑記
ジャンル : 小説・文学

久々のブログ

今年も寒くなってきました。
Gジェネ ジェネシスまで残り19日。

新作が出るという噂を聞いてから1年弱。
待ちに待った時があと僅かというところまで来てテンションが跳ね上がっております。

GジェネのためにPS Vita買ってきたしPS storeでDL版予約してウォレットチャージもしたし、鈴華ゆう子さんのCDアルバムも予約したし……。
あとはもう本当に座して待つのみ。

オーバーワールドやって来た四年間の日々が報われる時が来たのが本当に嬉しい。
とりあえずシーマ様とカレン姐さんを手早くスカウトして部隊に迎えたい。


スレ眺めてたりすると、"ユニコーンまでの"宇宙世紀オンリーな今作に不満を持っている方もいらっしゃるようだけど、Gジェネの新作が出た事をまずは一緒に喜んで欲しいですね(’・ω・)b

OW発売されたの【2012年の9月27日】ですよ?
収録作品云々は今作を一通り遊びつくしてからにとっておきましょって!

私的には、コロ落ちとかBDとかジオフロの機体がたくさん動いてくれるだけで満足しかねないですが、アニメも無事に終わったユニコーンが完全収録されるのは今作が初だったり(ジェガン沢山出るじゃんひゃっほい)、ミッシングリンクのペイルライダー参戦など、楽しみな点が多すぎて、待ち遠しさが加速中なのですがね!!
(確かに宇宙世紀オンリー謳うなら、F90のオールズモビルとかF91のジェガンAタイプ、Bタイプとか、Vのジェムズガンとか、収録してほしい量産型機が大勢いるんだけども……)

なにはともあれ、4年ぶりの帰還を喜ぶだけです!
とりあえずザニーからスタークジェガン(連装ミサイルポッドなしver)まで育て上げてマイキャラ乗せて妄想プレイするぞ私は!!

うむ……。

進まない時ってどうしてこう目移り激しいんだろうか…。

Gジェネ新作出ないかなーとか思いつつバージョンアップしたガンダムブレイカーしてたらこんなに経ってるし。

Xのサテライトのミラーと言い、クロスボーンの背部スラスターと言い、バックパックパーツかっこ良くて選べない現実。

もう少ししたら真・ガンダム無双でますし……買おうか悩む……すげえ悩む……。


はい、すみませぬ執筆も頑張ってます。
アニメ見直しながらどんな展開に持っていこうか悩みつつ……取りあえずネネカ隊は救済しようと49話を見て改めて決定。

いやだってねぇ……あれは酷いじゃないですか。

シュラク隊に救済を 〜合流、閑話、追撃〜




追っ手を振り切ろうと高速機動で逃げていると何故かコロニー側からリーンホース.Jr とMS部隊がやって来たので直ぐ様合流に移る。


その際に新型機であるV2がお披露目されており、光の翼を展開しているウッソが無双していた。

やるじゃんウッソと戦闘の最中に背中を合わせた際に接触回線で言った所、なぜか「無事で良かったですユウキさん」と涙声の返答が返って来た事に驚いた。


戦闘後、無事に戦域から離脱した後、ウッソの姉的立場のマーベットから聞いた話では、なんでも自分だけ逃げた事が引っかかっていたらしく、ふさぎ込む程だったそうだ。

そこまで慕ってくれていたのかと嬉しく思う反面、要らぬ心配かけちゃったなぁと少し反省もする。あの時もう少し早く追いついていればウッソ機抱えて離脱ぐらい出来たかも知れないしな。過ぎた事はどうにもならないから次から気をつけるとしよう。



それよりも艦に帰還後の俺の扱いがまるで英雄扱いで驚きでござった。


そしてそれと同時に、シュラク隊……というか主に半数の女性に働き過ぎだと怒られた。

でも致し方なかろうに。

俺以外のパイロットが捕虜になるよりも、俺が捕虜になっていた方が安全で確実なのだから。


ペギーに悪態をつかれつつも帰還を喜ばれ、ヘレンに蹴られつつも……いや、うん帰還を喜ばれ、コニーに笑顔で静かに喜ばれ。


他のメンバーは怒りつつも少し涙目で喜ばれた。

ホント、こういうのはこそばゆいけども素直に嬉しい。

だが、しかし……マヘリアとファラの抱擁がさば折りに近かったのは無茶をしたというお叱りなのか、それともそれほどに嬉しいという意思表示なのか。


俺にはわからなかった。

幸い両側から同時に技をかけられている為、折れる事は無かったのだが胴体に若干痛みが残っているので後で医務室に行こうと思う。




ザンスカール本国への奇襲作戦から連戦続きだったため、補給も修理も受けていなかったリーンホースは月へと降りるらしい。

それを腰に湿布を貼りながらほぇーと聞いていた。

「顔にまた痣は作ってくるし、帰って来て早々に女性陣にさば折り決められるとか忙しいな君は」

リーンホースの医務の先生であるレオニードさんから湿布を渡されながら笑われる。その一枚受け取り最後に頬の腫れに貼りながら一応の反論をさせてもらう。

「好きで怪我をするような趣味はないですよ俺も」

若干。
リーンホース内での俺の評価が変人になりつつあるが……流石にMではないのでそこは否定が必要だ。変人という評価自体はもう手の施し様が無かったので諦めたよ。

「いや、判っているよそれ位。

寧ろ傷に関しては名誉の負傷だものな」

再び笑いながら俺の肩を叩いてくる彼に釣られて俺も笑う。

実は肩を叩かれて湿布を貼った所がヅキヅキするとかない。

「ま、君の存在が我々に活路を見いださせてくれているのだから………無理はしないでくれ」

笑っていた表情が切り替わり真剣な目で言われたので、俺もうなずいて返す。

「うむ、それでは私はブリッジに用があるから失礼するよ。

しばらくは安静にしていると良い」

ではな、と言い残して去っていく彼の背中にお礼を言ってから掛けていた椅子に、身体に負担を掛けないように深くベンチに腰掛ける。



「はぁー」

なんか怒濤の数日間だったが長い間この艦を離れていたような気持ちがして……帰って来た感じがするなー………医務室だけど。


『ため息吐くと幸せが逃げるんだよーっと』

不意に首筋に冷たい物が当てられ、一緒に聞こえて来た声の主が隣に座ってきた。

「帰って来たなーっと感慨で漏れた溜息ならきっとそんなに幸せ含んでないから大丈夫。

ってか今こんなにのんびり出来ている事に幸せ感じてるから無問題」

『おー、それなら安心だね』

にかっと笑う彼女のおかげで帰って来た実感も5割増という所だろう。

本当、少しおしとやかにすれば美少女なのに勿体ない。

『久しぶりに失礼な事を考えられた気がするなー』

「本当、ネスってNTじゃないか?」

『と言う事は失礼な事を考えていたんですねわかりました』

キャップを開けて飲もうとしていた渡された筈のドリンクを口をつける前に取り上げられた。

せっかく喉を潤せると思っていただけに若干ダメージが大きい。

『せっかく美少女オペレーターが差し入れして上げたのに何だその態度はー』

「自分で美少女言わなきゃ良いのに勿体ない」

『そこ! おそらく本心が漏れている!』

「マジカ、ミスッタワー」

『だからなんて片言になるんだー!』

彼女と会話していると反射的にからかってしまう自分が居るなぁと思いつつも、先ほどまでのどこか自分の中のしんみりしていた空気を吹き飛ばしてくれた彼女に感謝する。

『あ、そうだユウキ』

「ん?」

『おかえり!』

「ん、ただいま」


不謹慎にも情景描写的には最終回とかでも通用するんじゃないかと思ってしまったが、この段階でそれってフラグじゃないか?と気付いたので警戒しておく事にする。


和気藹々と巫山戯つつ、結局貰えたドリンクを飲みながらここ数日の武勇伝を語った。

楽しそうに聞いてくれたので何よりだ。やはり会話の最中にからかってしまうが、それもコミュニケーションの一つだと思うんだ。

『だからってからかわれるこっちの立場も!』

だから気にしない。

『気にしろ!』

………本当にNTじゃないのかネスって。



     ~~★~~



帰還後の騒ぎが一段落し、リーンホースが月に降りた後。

格納庫でMSの整備を手伝っている時、手持ち無沙汰から隣にいるロメロさんに話をふる事にした。

「そう言えばロメロさんってサナリィに勤めていた事があると聞きましたけど……開発に携わっていたんですか?」

サナリィと言えばF90、F91、クロスボーンシリーズ等々、宇宙世紀後半に活躍するガンダムシリーズを生み出した企業だ。

実はロメロさん。MSのOSの書き換え等、素人では不可能な事を平然とやっているのだ。
Vの開発に携わっていたからと言われればそれまでなのだが、サナリィに居たと聞かされてしまうと話は別だ。

「サナリィか…懐かしいのぅ」

だがその質問が何かのスイッチを入れてしまったようだ。

祖父の長い思い出話が始まる前兆のような物を感じた。

が、俺からすれば好都合。

どうせ作業も単調な物なのだから存分に聞こうではないか。

「確かに若い頃には開発にも携わっておったよ。
ただしほとんどは下っ端じゃったがな。」

かっかっかと笑うロメロさん。
どこか懐かしむように目を細めていた。

「いやしかし、お前さんみたいな若い者からサナリィの名前が良く出たのぉ。
今じゃベスパに組み込まれてしまった企業じゃから知る物もおらんと思っていたのだが……」

「サナリィと言えば名機が多いですからね。

一端のMS乗りとして知っている事もあります」

「ほうほう。
例えばどのMSだ?」

「型式番号F90とF91ですかね」

そう答えると目を丸くして驚いている。

マジで知ってるのかお前みたいな視線だが、ガノタは舐めちゃいけません。

……いや、ポピュラーな機体だけども。

ここでF97とか言ったら要らぬ懐疑を産みかねないので言わないが……F97が俺は大好きであるとここで明言しておこう。

「ほぅ………確かにわしもあの機体は名機だったと思うのぅ」

再び驚きで開いていた目を細め、昔を懐かしむロメロさん。

やはり関係者だったのだろうか?

彼の年齢とクロスボーンバンガードとの戦争時に働いていても何もおかしくないのでその可能性は十分にあり得るな。

「実は関係者だったりします?」

「……いや、F90やF91の開発には携われる程偉くは無かったからその機体は遠目に見て頂けじゃったがな。

だがわしも開発に携わった機体があるんだぞ?」

待ってましたその言葉を。

「どの機体ですか!」

「当ててみろ」

「F99!」

F90、F91辺りでまだ若かったからという理由と、あのオレンジの機体が好きだからという理由で口にした型式番号だったが。

「…………………」

開いた口が閉じないというのはきっと彼の今の表情の事を言うのだろう。


「そ…その機体を知っているのか」

あ…………そう言えばレコードブレイカーって完成機全滅、機体データ予備パーツ全壊とか言う話じゃなかったっけか。



……………………やべ。


「……そうか………知っている者がおったのか…」

なんと言及されるかと若干ビビっていると感慨深げに呟いた後、どこかに行ってしまったロメロさん。


あれ?


おいていかれた事で理解が追いついていなかったが、さっきの台詞からするとレコードブレイカーの関係者だったと見て間違いなさそうだ。


マジか……。

クロスボーン関係者居たよ身近に。


言い知れぬ感動を覚えながらも本人が行ってしまった為する事も無いからと止まっていた作業を再開する。

レコードブレイカーと言えばミノフスキードライブの搭載実験機だったはずなので、同じ機構が搭載されているV2の設計者とかも関係者じゃないかと思うのだが………聞けなかったから致し方ないか。




この数時間後。

月面都市の地下にあるリガミリティア協力組織の基地に行ったメンバーからの情報で敵艦隊の発進阻止作戦が始まり、そこでV2の設計者と出会う事になるのを彼は知らない。

ついでに言うと、リーンホースのブリッジクルーの一人である初老の総舵手オーティスさんも関係者である事を彼は知らず、全てを知るのは戦後だったりする。




     ~~★~~




MSパイロットとしてデビューしたオデロとトマーシュがガンイージーを駆って敵艦隊の地球侵攻の情報を伝えた瞬間から慌ただしく艦内が動き始めた。

「お疲れ2人とも」

専用のパイロットスーツに身を包み、コックピットから降りた彼らに自機に向かう途中だった俺も進路を変えて近づき声をかける。

正直。

俺が居るからお前等は戦う必要ないと言ってあげたいが、そうも言ってられないのが現状なのは俺も理解しているし、何かしたいと思う彼らの気持ちも判らなく無い。

「ユウキさんに教えてもらっていたからスムーズに動かせました」

「サンキューユウキ」

相変わらずオデロが敬語を使わないのも慣れたとも。逆にトマーシュが行儀よすぎるのにも慣れた。

2人はいずれ戦場に出るだろうと思い中途半端ではなく指導したつもりだが……これで本格的にレベル上げを行っていかないといけないか。

「2人もこれでパイロットになったのだから……本格的に鍛えていくからな」

「はいっ!」

「おうっ!」

元気よく返してくれたのに満足してからRSに向かう。

今回が、あの収容所脱出以降の大きな戦闘になるのだ。

フラグを立てている2人さんが危ない頃合いだろう。

コックピットに滑り込みハッチを閉じて機体に火を灯す。

「ブリッジ。

RS、いつでも行けます」

『了解、RS第二デッキからの出撃許可します。

ご武運をユウキ』

「ありがと。

ユウキ・グレイス出る!」

若干。

今のやり取りも若干フラグ醸しているよなー、とかネスの好意に対して失礼だと思いつつも気を引き締めずにはいられなかった。






月の低重力の中で月表面の凹みを超低空飛行で飛ぶ事数分。

リーンホース同様月面に隠れていたタイヤ戦艦が飛び始めている現場に到着。

RSの機体に掴まらせたリーンホースからの先発組を降下させつつ自機はそのままの勢いで敵艦の護衛機の群れに吶喊し対空砲火をかい潜りながらMSを切り裂いていく。


こうして見るとデカイバイクだな。

発想は面白いと思うけど……。

地上艦ならまだしも飛ぶなよ、と思う。周りを飛ぶタイヤMS達にも言える事だけどもさ。

俺は好きになれそうに無い。

あ、タイヤは使ってみたいけどさ。いつか鹵獲してやろう。


甲板、側面と、大量に取り付けられている砲塔をある程度、無線兵器で破壊して弱体化させたのちに、護衛機の破壊に移り、さらにもう一隻のタイヤ艦に突撃をかける。

無論、レーダーでシュラク隊全機の状況はモニターしてある。

何故かオリファーがV2に乗っているのだが、新型に乗っているのだから幾分かは安心…………。

――「これはスリリングだよ。女には教えたく無い快感だな」――


………………安心出来る要素が無かった。

新型で特攻とか笑えないけど、ご丁寧に見本のような死亡フラグを立てていらっしゃるから何とも言えない。


注意すべきは新型に乗っている新郎の方かと、離れた域で戦っているV2の方へと向かうことにした。



     〜〜★〜〜




やってくれましたよ全く。

え? オリファーがかって?

いや、彼もなのだがそれはひとまず置いておいてだ。

叔父が将校をだからと話をつけて地球侵攻を辞めてもらうように言いに敵艦隊に向かい、その所為でウッソの手を煩わせ、ウッソ母を危険に晒すという暴挙に出たシャクティ少女のことだよ。


流石にその叔父さんとやらも姪っ子の頼みと言えど地球侵攻を辞めるのは無理があると思うんだけどな。

割と常識人だと思っていたのだがめちゃくちゃ突飛で無謀な事するんだねあの子。

やってくれるわー。

ウッソのV2コアファイターが変に低空で戦闘していると思ったら彼女が連れて行かれるのを阻止しようとしていた所為で。
彼女を取り返す為にコアファイターに同乗していたウッソ母のおかげで回収出来たのだが、代わりにウッソ母が敵MSに拉致られそうになるというね。


…………ツッコミ所はどこだろうか……。

本当に彼女は自分の説得で地球侵攻が止まると思っていたのだろうか……。

いやでも周りに感化されて自分も何かしなくてはと思ってしまうのもわかるし……。

いやでも………。


という脳内葛藤があったが、ウッソ母――彼女がウッソ母だと知るのは戦闘終了後であるが――を一機のMSの腕から取り返し、彼女をコックピット内に保護した後に戦闘を再開するのだが。


はい、ここでやってくれましたよオリファーさん。


ウッソにV2のパーツを譲渡した後、何を思ったのかコアファイターで俺が砲塔破壊して弱体化させて置いたタイヤ戦艦に特攻掛けようとしていらっしゃったのだ。

砲塔破壊したから時間をかければ破壊出来ると場を離れたのだが、なんで特攻しかけようとするんだよ。
注意してなかったらそのまま新婦残して特攻させてる所だったよ馬鹿野郎。


ウッソがV2で働いている間に何をしでかそうとしているんだよ………。


辛うじて特攻間際のコアファイターをキャッチしてから戦域を一時離脱。

リーンホースに着艦してすぐにコアファイターのコックピットから戦犯を引っ張りだしてぶん殴ってからウッソ母をデッキスタッフに任せて再出撃した。

が、戻った時にはウッソにタイヤを一輪破壊された戦艦が殿に残された大破し、敵旗艦が離脱していった後だった。

………あの馬鹿を放ってでも破壊すべき落すべきだったかと少し悔やむ。


日に日に練度が上がっていくシュラク隊とウッソと共に旗艦すると新婦に怒鳴られている新郎の姿があった。

『貴方が死んだら私が産む子はどうなるのよ!』

「………すまない」

『馬鹿っ!』

みたいなやり取りをしていた。

イイハナシ?ダナーと華麗にスルーさせてもらった。

ウッソに母さんを助けてくれてありがとうございますと感謝されこの時あの人お前の母さんだったのかと理解する。

そして母子再会の後、事情を教えてくれたウッソ母と共に戦犯2人目シャクティ少女にお説教とお勉強のお時間へと移る。


自分がしようとした事の無謀……というか馬鹿な事の理解。
既に自分の身がリガミリティアに取って人質になりかねない事の重要性。



なんだか凄く疲れたよパ○ラッシュ。

割と理解のある娘だと思っていただけに、でも戦争は!と反論してくるシャクティちゃん。
最後の方はもう諭すように辛抱強く話すウッソ母ことミューラさんにお任せしていた。

俺にはちょっと無理だった。

流石ヒロイン……やっぱり君もキャラが濃いんだね。



戦闘後の話はこれ位だ。


今はV2の完熟飛行をするウッソと、MSの操縦を覚えるオデロとトマーシュの指導をしている。


正直、ここまで戦い抜いているシュラク隊に関しては言う事も無かったので、部屋で映画鑑賞をしていようと問題はない。

というかうん。

そのまま大人しくしていてくれ。

戦犯の2人に関してはそれぞれマーベットとミューラさんがついているので大丈夫だと思いたい。シャクティに関しては子供組の女の子達も一緒にいるようだから問題ないと思うんだ。


だから俺は新人の育成に勤しむのだ。

戦闘に出る前に言った通り、彼らが戦うというのであればその為に少しでも力を付けてもらいたいからな。子供に兵器の使い方を教えるとか地獄に堕ちるような行為だろうけど……それでこいつらの生存率が上がるのなら地獄にも堕ちよう。

という厨二的考えである。

「ウッソもう少しパワー上げろ。
じゃなきゃV2の能力が勿体ない」

「了解!」

「オデロとトマーシュはそこからスムーズに着艦してみろ」

「はいっ!」

「了解!」


………オデロが敬語を使うようになって居心地が悪いんだがどうしよう。

せっかくため口に慣れて来ていたのに本格的に指導を始めたらこれだよ。

確信犯なら一度話す必要があるんだがなぁ……本人凄く真面目だからどうしようもない違和感を感じている。

あれだ、綺麗なジャイ○ンのに対するこれじゃない感。

……伝わるか?

伝わってくれたら嬉しいよ。


「トマーシュもっと機体を水平にッ……ってオデロキャッチ準備!」

先行して着艦したオデロのガンブラスターに突っ込んでいくようにトマーシュ機が飛び込んで来たのですぐに指示を出し、辛うじて格納庫炎上とか言う事故には繋がらなかった。


うむ。

まだまだ鍛えていく必要があるな。


抱き合うように鎮座しているガンブラスターに向かうため、ウッソにも着艦の指示を出してから通信室を後にした。



     ~~★~~



「奇襲作戦か……」

前回の戦闘で傷を付けたタイヤ戦艦の艦隊が補修を受けているという情報が入ったので地球にたどり着かれる前に叩くのだとさ。


シュラク隊の半数を奇襲に回し半分は艦の護衛。

オデロと、トマーシュは今回初陣で奇襲作戦に参加。監督は俺とマーベット。

「主に俺が2人の僚機を勤めるから、マーベットは遊撃で良いと思う」

『わかったわ』

「一応母体になるんだから無理せず」

『……そ、そうね』

陽性反応が出たんだとかでシュラク隊のメンバーが騒いでいたので俺も身を案じて言ってみたのだが……反応が……。

「ん?」

『………なぜ貴方は誰かの想いに答えないの?

あの面々がそう言った感情を持ち合わせている事位知っているでしょ?』

「いや、なんでって言われても……。

戦場に身を置いているんだから自分が何時か相手を残して逝く可能性だってあるわけだろ。
勿論やられる気は更々ないが、でも残された相手の心に確実に傷を残すのが目に見えているから……だな、うん」

後は戦場のラブロマンスに含まれる大量の死亡フラグが厄介だからだけど。……いや、これが本音な訳ではないよ? ちゃんと口にした理由も本音だから。

『………そう…ね

……前回の作戦で彼を止めてくれてありがとう』

「シュラク隊を守るのが役目ですから」

『ふふ……ナイトさんだものね』

「ソウデスネー」

もう何故か慣れて来てしまっているのがなぁ。

『もう照れたりしないのね』

「不本意ながら慣れてしまってる」

『……皆を守ってね』

「勿論、マーベットも旦那も諸共に守るさ」


そう交わした後、自分のガンブラスターへと向かっていく彼女に習い自分もRSへと向かう。


守る仲間は多いけど、味方が多いのは心強い。


ただなぁ……、母となる人間がいつまでもMSパイロットやってて良いのか気になる所だ。


テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

シュラク隊に救済を 〜捕虜、脱走、捕虜〜






気絶しているうちにサイド2のコロニーの一つであるマケドニアという名のコロニーに寄港し、その後全員捕虜になったらしい。

俺がそれを知ったのはあの戦闘から1日半経った後の事だった。


今居るこの医務室も捕虜収容所の物だとか。



うぇーい。


起きたら収容所とか何それ新しい。


そりゃ知らない天井だよ。

お決まりなあの言葉を呟いたら、医務室にいたこの収容所の医師の人に何言ってるんだこいつ見たいな目で見られたのも納得しちゃったよ!



ってかまだ頭痛い。



たまに医務室に来るスタッフの話だと、捕虜になったリーンホース Jr.の面々は農作業とかさせられてるのだとか。

俺自身も顔の痣以外は診察の結果以上無しで問題ないのだが、あの一撃を撃った後に響いたあれで昏睡状態になっていたらしいので一応安全の為にしばらくは農作業免除なのだとか。


………素直にラッキーだと思っておくか。


NTの素質持ちであるシャクティとウッソは無事だったのだろうか?


判らんが、この医務室に俺以外いない所を見ると問題なかったのか……な?




………取りあえずは、普段以上に感化されてるこの脳の響きが収まってくれるのを待つとしよう。惰眠を貪って。


しばらくぶりじゃないか、こんなにすっきりと寝れるのは。


前にリーンホースから出撃する前は部屋がシアタールームになってからは寝れてなかったし、ようやく寝れたと思った矢先に出撃だったわけで、その後の作戦の後、そのままザンスカールの捕虜になって、その時は寝れたけどぼこぼこにされてたし。



捕虜ってのはまずい状況なのだが、睡眠がしっかり取れるのはありがたい。



しばらく寝させてくれ……うん。


枕に頭を預けてから沈んで行く意識を感じながら眠りについた。




     ~~Side ペギー~~



ザンスカール本国で私たちを逃がす為にとどまった彼は、帰って来て早々に今度は姐さんを救い、遠隔操作出来なくなったビッグキャノンを直接発射させて艦隊を壊滅させ作戦を成功させた後、倒れたのだ。



戻って来たら感謝の気持ちを伝えたいと思っていたのに、作戦成功後リーンホースに戻ってみれば、姐さんが焦燥した表情で彼を揺さぶっているのが目に入り、私を含め、シュラク隊の全員が驚いたと思う。


何せ普段から――本人は言った事を後悔していた様だが――シュラク隊のナイトで皆を守っていた彼が倒れたのだから。


一緒に捕虜になっていた坊やの話では彼一人が拷問を受けていたらしく、一日目の夜に独房に戻った時には誰だかわからない程に殴られた痣が有ったというのだから、相当なダメージを負っていたのだろう。


それなのに揺動作戦にはそのまま参加し、作戦を成功に導くなんて事をするとか無謀としか思えないんだが………どこかでそれが彼らしいと思っている自分もいた。


それでも倒れるまでナイトで有り続ける必要はないと思うのだが……。


そんな彼が起きるのを待っているが、あいにくとマケドニア軍に艦もMSも抑えられ、皆揃って捕虜になっており、そもそも男女別である収容所では安否がわからない。



………もどかしい。


そんな気持ちで捕虜生活を艦の女性スタッフの皆と過ごしていた。

良識ある収容所だったのでそれほど不自由せずに生活は出来ているのだが、情報は入って来ないしで皆少しイライラしていた。

小隊長である姐さんでさえだ。


想いを伝えた2人は言うまでもなく、仲間になって以来吊り目同盟を組んだ(命名はヘレン)同士であるファラなんかはどこか妄信に近いような物を感じる程彼を心配してたし、最初に助けられたヘレンやムードメイカーでいつも明るいネスまでもそわそわと落ち着きが無かった。

そして感情をあまり表に出さないコニーやユカも浮かない表情で過ごしていた。


………思った以上に彼の及ぼす影響の強さを改めて実感するな。


こんな中で結婚式を上げるというオリファー隊長とマーベットには少し思う所もあるけれど……上手く空気を変えてくれるのを願うしか無い。






その結婚式の日、結局彼は居なかった。



………それを知ったとき、寂しいとか思ったりはしていない。


そんな誰かを思って気落ちするなんて私のキャラじゃない。


だから気のせいだ。


うん。


     ~~Side End~~



まだ調子が悪いと言い切り、惰眠を貪りきったおかげで頭痛も治った。


まぁ、それでも数日かかったが、寧ろ数日で治った事を良かったと見るべきだろう。

一瞬で数百人の命を奪い、その叫びを一人で受けきって数日の頭痛で耐えきれたのだ。カミーユは戦場全体で散って行く命の叫びを聞いて人格を崩壊させたあずなので万々歳だと思うのだ。割と本気で。



そして、今日で医務室に隔離される事6日目なのだが。


感化されたNTの直感だけがじくじくと危険を知らせてくる。


…………このタイミングで来るとしたらコロニー襲撃か?


ふむ。


だとするならその混乱に乗じて収容所脱走、MSと戦艦の奪還、それからの敵との戦闘って所だろう。


俺も脱走の準備しますかね。



医務室内で軽く身体を動かしながら、寝てばかり居た自分の肉体の調子を元に戻す。流石、転生時に肉体改造されてるだけあって、数日ぐらいじゃ調子も特に悪くなってないみたいだ。


やべーぱねえーわ俺の身体。



     ~~★~~



騒ぎになるのを待とうと身体を動かして待っていると、日が暮れて来た時間にて警報が鳴り始めたのを良しと思い、医務室前を通りかかった衛兵をCQCで気絶させて銃と予備弾倉を奪い、施設の外へと走り出した。


途中ですれ違う奴は白兵戦無双して進む自分自身に、さらに人外さを感じながら外へと走り出ると、リーンホーススタッフの皆がちょうど良く反乱して移動手段を奪取していらっしゃった。


なんて運の良さ……というわけでもなく、まぁ先に考えていた通り、反乱分子であるリガミリティアがそもそもこんな機会ものにしないはずがないかと思い、俺も手近にあったバイクを拝借して集まっている皆の元に走りよる。


「久しぶり皆ー元気?」

と明るくテンション上げて挨拶したら、一瞬、既に逃げるだけと言った感じでトラックに乗り込んでいたメンバーの皆がこちらを見て動きを止め、数秒後、その中から飛び出して来たケイトとマヘリアに抱きつかれ、バイク上から落された。


だが今はその場合ではないので2人を強制的にトラックに乗せ、自分も奪った銃で応戦しながらトラックが脱走するのを援護した。……自分でやっといてあの再会はなかったかと反省した。


幸い、応戦に出てくる兵士が少なかったので数で勝るこちらが押切、全員無事に脱出出来た。



その後は、リーンホース Jr.を奪還しに行くチームと、マケドニア軍の基地に保管されているMSを取りに行くチームに別れての行動になり、MSパイロットを乗せたトラックを護衛する様にバイクで隣を走らせているのだが、宇宙港にいったチームと別れ、基地に向かってトラックが走り出す寸前にバイクに飛び移って来たマヘリアを背中に引っ付けてのツーリングとなった。

「おいこら頬擦りするな、運転しづらい」

『嫌よ、久々のユウキなんだから』

「トラックの荷台のメンバーが凄い見てるし、ケイト完全に威嚇してるけど」

『寧ろ見せつけてる!』

「どうした?

なんか前より過激になってるよね?」

『ん~……隊長とマーベットが結婚したからかな』

「うぇ!? 本当に?

収容所に居る間に式でも上げたの?」

『うん、それも昨日にね』

「へぇー」

昨日か……身体動かして寝てたもんな俺。

取りあえずおめでとうございますと祝福を送ってから、戦争中に結婚とかなにそれ死亡フラグ!!と心の中で全力の突っ込みを入れつつバイクを走らせる。


フラグを十中八九立てている新婚さん2人を重点的に守る事を記憶にとどめながら走り込んだ基地内で、ザンスカールの有名なタイヤMSにワタワタしているマケドニア軍を尻目にRSに乗り込み応戦を開始する。



タイヤMSね。

あれは醜悪だと思う。

タイヤ部分に施されたビームコーティングと、腕のビームシールドでほぼ全域カバーしてるから遠距離効かないとかね。

ビーム兵器が主流な時代じゃ相性悪すぎだもんな。


残念ながらRSには対艦刀があるので問題なく物理ごり押しで撃破させてもらうけども。


背中のウイングから対艦刀パージさせ、両手に装備させて重圧と頑丈さでタイヤの回転を押し切り破壊する。


若干、固いが問題なくタイヤを一機破壊出来たのでそのまま勢いで他の機体に肉薄する。

コロニー内に潜入している敵MSは3機だが、そのうちの一機はタイヤを破壊しているので既に撤退して行ったので残り2機。


上手く俺が牽制している間に、シュラク隊が宇宙港のリーンホース奪還の手伝いに向かって行った。

「ウッソも先に進め」

「嫌です!僕も残りますッ!」

聞き分けが悪いな……何かあったのか?疑問に思いながらもやる気があるみたいなので任せてみる事にした。

「………ならあっちの一機の引きつけよろしく」

「っ…了解ッ!」

元気よく返事をした後、引きつけの為に動いたウッソのVガンに一機の揺動を任せて自分も一機を潰すべく移動した。


リーンホースの確保が済むまで引きつけておく必要があるとかで多分、タイヤ相手でも上手く立ち回れば2機同時に相手する事も可能だったが……あのウッソのやる気を信じてやらないのも酷いと思い任せたが……嫌な予感がするんだよなぁ……。

上手くやってくれよウッソ。



     ~~★~~


一機のタイヤMSをシュラク隊の進行方向と、宇宙港から距離と取る形で動き付かず離れずの状態のままコロニーの中央ブロックへとRSを進めた。


誘導するのめんどくさいな。


ファングは下手したら破壊される心配があるから消費を避ける為に使えないし、ライフルもマシンガンも使えないからガトリングとバルカン、それから対艦刀で相手をしているのだが。

対艦刀も上手くタイヤの向きに合わせて振らないと巻き込まれて削られる心配があるため使えない。



あーもう、補給が出来ないとか辛い!



しびれを切らして全兵装フル射撃で当たってみたが駄目だった。


くっそ……戦闘が始まってから微妙に頭も痛くなって来てるし……。



あーんまーりだー。


………すまん巫山戯た。



っと、レーダーに注意を払っていなかったのと頭痛が再発した事で気をそらした瞬間、物資搬入通路がすれ違う交差地点で横から来た何かにぶつかりかけたのをとっさに避ける。



「ってウッソじゃん」

なんとかRSを捻らせ交差地点をぶつからずに通り過ぎた所で今の衝突しかけた相手がウッソだったと気付く。


そしてハッキングを仕掛けて調べた結果マッピングされているRSの地図で言えば、その道の先はハッチがある。

はっと思い振り返ればRSを追いかけて来ていたタイヤMSが消えておりウッソの方に行ったのは待ちがいなさそうだ。



あぁ……もう、冗談抜きに最悪だ。



RSのリミッター解除で機体を動かし、交差地点を追いかける形で曲がり突き当たりにて追いつめられているウッソのVガンを発見し、開きかけのハッチを確認し、即興で練り上げた計画というのも憚られるような厳かな計画の元にウッソのVガンに取り付き、コアファイター部分だけを半開きのハッチの向こう側に押し込んだ。



「ユウキさっ!!」

一瞬接触回線が開いてウッソの叫びが聞こえたが、それに返答するよりも早く回線が切れハッチがしまった為何も言えなかった。


が、まぁ俺ならなんとかなるだろう。


ここで大人しく捕虜になって、その後は時を見計らって某偉大な蛇の様にスニーキングで脱走すれば……大丈夫なはずだ、うん。



ウッソの機体がハッチの向こう、おそらく宇宙港に向かったのを確認して両腕のライフルを腰のラックに付け、手を上げて降伏の意思を示す。


頭痛が酷いから取りあえずベッドで寝れると良いなぁと思いつつ、銃を向けている正面の2機と、ウッソが消えたハッチの向こう側から回り込んで来たさっきタイヤを壊したMSに囲まれる形でマケドニア軍の基地に連行される俺とRS。



………はぁ……とりあえず一回拷問が済んだら逃げれるといいなぁうん。




     ~~★~~



「さっきはよくもアインラッドを壊してくれたな!」

いや、戦争なのだから相手の兵器を壊すのは常套手段中の常套手段だと思うんだがな。

マケドニア基地の一室にて、椅子に縛り付けられ、殴られながら思う。

おそらく、新型を初戦で落されていらだっているのだろう。

……ふっ青臭いガキみたいな奴だなと心の中で思いながら再び殴られる。


達観したように感想を述べているが殴られた事に足しての怒りは消えていないので、脱走する際には必ず落し前を付けてやるつもりで今から復讐心を蓄えておく。


それにしても驚いたのは、あのタイヤMS3機の内、2機のパイロットが女性だった事だ。


…いやまぁ、シュラク隊なんかはほぼ女性なんだけどさ。



「なんとか言えよッ!」

「断るッ」

「ッ……舐めんなッ!!!」

つい勢いで言ってしまった言葉で火に油を注いでしまったらしく物の見事に殴られる。



ミスった。


だが少し反応が面白かったので良しとしよう。

殴られた頬は痛いけども。



『やっているな』

椅子とともに倒れて床の冷たさで痛む頬を冷やしているとザンスカールの将校服を来た黒髪の女性が入って来た。


………なんか見ただけでSM嬢みたいな印象を持ってしまったが……気のせいだろうか。


気のせいである事を願おう。俺、Mの素質は無いはずだから。


『だが、やり過ぎだ。

こういうのは飴と鞭が大事なんだから』

「はっ……しかしこいつには借りがあったため」


いや、だからそれはお前の腕が劣っていたからで。ってか捕虜の目の前で飴と鞭の話とかするか普通?男の方に対してはどうやって復讐してやろうかと画策し、女の方には突っ込みを入れてしまう。


ってかなんだ飴って。

俺的にはもしふかふかのベッドで一日寝ていいと言われたら簡単に印象よくしちゃう心算だけど。………………冗談ですとも。


『ふふっ…最初に見た時から思ったが、なかなか良い男じゃないか』

やっべぇ……SM嬢疑惑が濃厚になって来た。

鞭って文字通りの鞭か!?そうなのか!?

『アジス!貴様は部屋で休んでおけ!

あとは私が相手をする』

「了解!」

あ、おい!ちょっと待てって、置いてくな!!


去って行くアジスという男に行くなと目で訴えるがふっと鼻で笑われ逃げられた。


…………あ、やばい。嫌な予感しかしない。


第六感とかNTの直感とか関係なくひしひしと伝わってくる嫌な感じに戦々恐々である。

「と、取りあえず話し合おうぜお姐さん」

『おや、話す気になったの。

じゃあちょっと本国まで一緒に来て、あの赤いガンダムの技術を提供してもらえるかい?』

「お姐さん交渉した経験ないだろ。

そもそも、さっき話してた飴と鞭何処行った?」

『あら、鞭がお好みなのかい』

「どちらかというとソフトSだからさ、鞭はごめん被る。」

『ん~、私的にはいじめられるのも吝かではないのだけど……行くかいベッドに?』

「おい、そう言う交渉じゃねえよ!」

何行ってるんだこの姐さん。何て突飛な発想してるんだよ。

不覚にも驚いちまったよ。

『ふふ、面白いね気に入ったよ』

頼むから気に入らないでくれ! 寧ろ幻滅してくれ!


心の中で叫びつつこれは早い段階で逃げるしかないと逃げる算段を全力で案が得る。



………この後、誰もいなくなったら速攻で逃げよう。

うん、考えるとかなくそれしかなかった。

幸い色々と仕込んであるパイロットスーツは着ているのですぐにでも逃げたい気持ちを抑えて耐える。


くそ……ここまでキャラが濃いのを相手にするのは辛い。



その後、30分近く、何の意味も無い交渉を続けたのだが会話が進むに連れて、彼女の距離が近くなってくるのが恐怖だった。

ボディタッチとか痴漢されているような気分だった。


軽く三回は死にたくなった。



もうやだ……。


家に帰らせてください。


お願いですから…………ベッドで寝させてください。




     ~~★~~



通信が入ったとかでたった数十分で俺の心に深い傷を残してくれた彼女、ルペ・シノは、MSパイロットの最後の一人である金髪のお嬢さんを見張りに残して部屋から立ち去った。


彼女が部屋から居なくなった事で、幾分か気分がよくなったのは気のせいではないだろう。


全力で黒歴史指定され記憶操作で消し去ってやりたい数分前の記憶を封印しつつ、ちょっと前にも活躍した裾の仕込みナイフを展開して手錠の鎖部分を切りながらしていると金髪お嬢さんがちらちらとこちらを見てくる。

もしやこいつもあの変態と同類かと身構えたが、そう言った目線ではなかったのでため息を吐きながら安堵した。


『随分、大尉に絞られたようね赤いガンダムのパイロットさん』

………大尉に絞られた………。

その言葉を聞いて顔の血が下がって行くのを感じた……。

『そ、そんなに酷かったのか』

「じゃあ聞くが言葉攻めを受けながら、ねっとりと痴漢紛いのことを数十分も延々と受け続けてお嬢さんは耐えられるのか!?」

思わず叫んでしまったが、あの女が俺に植え付けた傷は深い物だったのだ。

やべ思い出して来た。

最悪だ、死にたい。


『な……なんというか…すまない』

「いや……わかってくれれば良いんだ。

あとすまない当たってしまって……。

君も大変だな。あんな変態の部下だなんて」

『いや、一時的な作戦隊長というだけであって正式な部下ではないのだが……』

「そっか……それは君の為にも良かったと思うよ」


なぜか敵味方の間に微妙な空気が流れた。

その間にも手錠を破壊し動ける状態は作っているのだが。


『……そ、それはそうと、本当に貴方があの赤いガンダムのパイロットなの?』

微妙な空気になった事に焦ったのか質問を変えてくれた彼女に俺自身も内心感謝しつつ返事をする。

「まーね。

おそらく、君等のお仲間を沢山葬って来ている敵の一人だよ」

そう言うときっと表情を硬くしている彼女。

「そう言えば、まだ名前を言ってなかった。

ユウキ・グレイスだ、よろしくお嬢さん」

『カテジナ・ルース…………よろしく』

「カテジナちゃんね、把握したよ。

まぁ、君みたいな美人さんとお近づきになれただけでも、今回捕虜になって殴られた甲斐はあったかな。」

そう言うと、『なッ』と顔を赤くして驚く姿を見せた彼女の一瞬の隙を利用して身を屈めて椅子から離れ、CQCの要領でカテジナちゃんを拘束し、彼女の腰に付けられていた銃で動きを封じる。

「でもね。

君がザンスカールに軍籍を置いているように俺もリガミリティアに軍籍があるんだ。だから戻る為に協力して。

恨んでくれて構わないし、恨まれて当然の事をしている自覚はある。

あ、でも君が美人といったのは本心だから安心して自分の美貌を誇ってくれて構わないよ」

ドアを開けてもらい、銃を持った兵士を彼女に銃を付く付けていることで牽制させRSまで案内してもらう。


正面を向いたまま歩いているので本人は見えていないが、ほぼ密着した状態で耳元で美人とか言われている彼女が年相応に顔を赤くしている姿を見れなかったのを知ったらきっと後悔したことだろう。


道中、あの散々殴ってくれた男を発見した時にはつい指が滑って彼の両腿に向かって引き金を二度弾いてしまった以外は特に何も起きず、無事に基地の施設から出て、広場に止められていたRSへと近づく事が出来た。

『待ちなよアンタ。

あたし達と来る気はないのかい?』

「あるわけ無いだろうが!」

騒ぎを聞きつけてやって来た変態が勧誘の言葉を吐いて来たが一蹴して断る。

少なくともお前の勧誘で入るわけがない。

いや、もうザンスカール軍にお前が居るからそちらの軍門に下る事は無い! 絶対にな!


「そうだカテジナちゃん、このまま一緒にリガミリティアに来ない?」

変態女の勧誘に触発され、俺も現在進行形で拘束中の彼女に尋ねる。一応、要らぬ容疑を掛けられない様に小声で彼女にだけ聞こえるようにだが。

「あー、やっぱこんな事した奴とはこれないか。」

小声で話す事を選んだため、耳元で囁いた事で再び赤面しているが、返事が貰えず勧誘失敗かと苦笑しつつ、彼女を抱えたままRSのコックピットハッチに上がり自分はコックピット内に滑るこませ彼女は掌に立ってもらう。

「ごめんねカテジナちゃん。

ここまで人質になんてしちゃって。

ここでお別れだけど、次に会った時には敵だからその時にでも恨みを晴らしに来てよ。受け止めるからさ。

それじゃ」

そう言いきりハッチを閉め、発砲してくる歩兵から跳弾して彼女が怪我しないように掌の上の彼女を守りながら地面へと下ろす。

「てめえら、美少女の味方がいるのに発砲するとかどういう了見だッ!!」

とオープンマイクで吼えれば、掌の中の彼女が頬を赤くして顔を俯かせているのはもうお決まりの流れだった。が、当の本人は気付いていない。

歩兵をバルカンで牽制し、銃撃が止んだ頃合いを見計らい掌を地面に下ろし彼女を解放してから距離を取り、RSを飛び立たせた。


急がなきゃな。


リーンホースに追いつかなくちゃいけないのだし。


振り向きもせずに一路コロニー外に向けて飛び立って行くRSをどこか気の抜けた表情で見送る彼女と再開するのはまだしばらく先の事だ。

しかし惜しい獲物を逃がすかと、自分の機体に乗り込んで追いかけてくる彼女とお分かれするにはまだ時間がかかるらしい。


『ふふっ……逃げる獲物を追うのも一興ってやつかしら』

「………ッ!?

なんだ今のぞくぞくとした……ってあいつか!!」


悪寒の元を理解してしまった為、若干のリミッター解除で進む事になるが、それほどにあいつの事が嫌いなのだ俺は。

察してくれ。



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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

You.Jacky

Author:You.Jacky
1st、Z、ZZの宇宙世紀シリーズから種、種運、OO、一応AGEまで全部引っ括めてのガノタです。

原作で死亡するキャラの救済を主としたss書くのが趣味です。
FC2小説で一時期Z編書いてました(今は消えましたが)


Gジェネシリーズがお気に入りゲームで、最近はガンダムブレイカーやってます。

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